今回の記事では、こんなCPUのPCは、Windows10のPCではご注意!という話をします。
タイトルもあるようにシングルコアのCPUのことで、具体的には「Celeron900」についてです。参考にしてみてください。
シングルコアって何?
コア数が1つ
CPUのコアとは、コンピュータの計算処理を行う演算回路のことで、シングルコアとは、そのコアが1つだけということ。それに反してマルチコアというのは、コア数が2つ以上あるCPUです。
マルチコアのCPUは、簡単に言うと、並行して複数の計算処理ができるので、それだけコンピュータの処理能力が上がります。現在のパソコンはほぼ全てマルチコアですね。
Windows7発売当時はまだシングルコアCPUがあった
ただ、Windows7が出始めた頃は、まだシングルコアのCPUがあったんですよ。シングルコアCPU格納のPCでは、複数の作業を同時に行うと、はっきり言って、一つ一つの動作が重くなります。ウィンドウを複数開くだけでも遅くなりますね。
特にWindows10ではウィルスチェックソフト(Windows Defender)が標準で入っていて、良くバックグラウンドで動いています。なので、そうした処理が走っている時はめちゃくちゃ遅くなるんですね。
Windows10でシングルコアCPUのPCを動かすと?
頻繁にCPU使用率が95%超え
私が以前仕入れたPCで言うと、こんなPCがありました。
メモリ4GBで、ディスクはSSD搭載。CPUはCeleronで古かったんですが、さすがにこのメモリ容量と、速度の早いSSDだったら普通に使えるだろう…と思いますよね?
でもかなり動きが遅かったんですね。
頻繁にファンがまわるし、明らかにマルチの作業がきつい。というかできない。タスクマネージャを起動して、状況を見てみたら頻繁にCPU使用率が95%超えてました。
特にプロセスで一番大きかったのは、やはりWindows Defender(Windows10標準のウィルスチェックソフト)です。
このPC、実はシングルコアCPUだったんですね。
シングルコアCPUの種類は?
ではそのシングルコアCPUは何かというと、
「Celeron900」
です!
CPU名で検索してみて分かりました。
>> インテルCeleronプロセッサー900 製品仕様
Celeron900でGoogle検索すると、1位にインテルのホームページがヒットします。そのページを見ると確かにコア数は一つでした。
パソコンの動作が重いのは、もしかするとCPUの性能以外にも原因はあったかもしれません。とは言え、CPUがCeleronでもPentiumでもAtomでも、ここまで遅いと思ったことは無かったので、やはりシングルコアのCPUはWindows10ではきつくないか?という実感ですね。
今回はむしろディスクがSSDだったので幾分マシだったとも言えますが、これがシングルコアCPU+HDDディスクだったら、Windows10では確実に重くて使えないくらいだったかも?という気がしています。
シングルコアはほとんどないと思うが
パソコン転売で扱うのは、ほぼ100%Windows7以降のPC。OSが7か8.1だったら、Windows10にアップデートして販売します。
Windows7がリリースされたのは、2009年の末。実質2010年からなので、それよりも古いPCは仕入れません。シングルコアのCPUもWindows7のPCが発売される頃にはほぼ無くなってきていますが、一部あるので注意が必要ですね。
遅くて重いPCであっても、買ってくれる顧客もいるので別に構わないんですが、何か気がひけるというか。
今まで、CeleronでもAtomでもPentiumでも、Core i ◯に比べると、ちょっと遅いだけで別に問題ないだろう…という認識 だったんですが、シングルコアだけは別と言えますね。
シングルコアCPUはCeleron900以外にも、「Celeron925」、「Celeron743」、「Celeron530」、「Celeron550」等があります。ほとんどが10年程度前か、それよりも古い年代に発売されているCPUです。
中でもCeleron900のPCは中古パソコンでも割と見かけます。重いPCを避けたいのであれば、これらのシングルコアCPUの名前は覚えておくといいですね。
Core i○のCPUではシングルコアは無いはずですが、CeleronやPentium等の古いCPUの機種だったら、他にもシングルコアがあるかもしれません。仕入れの際には一応確認しておくのもお勧めです。
CPUの名称でグーグル検索したら、インテルのページが1位にくるはずなので、そこで
- 「コアの数」が1だったらシングルコア
- 「コアの数」が2以上だったらマルチコア
で判断できますよ。