中古パソコンでは、Microsoft Office(マイクロソフトオフィス)が入っていることがありますが、これって本当に大丈夫なのか?ライセンスはどうなってるのか?気になる方も多いのではないでしょうか。
中古パソコンを仕入れて販売するときに、付随しているオフィスは扱っても大丈夫なのか?についてお伝えしていきます。
中古パソコンのオフィスは基本削除する!
まず、これは私の見解ですが、中古パソコンに入っているオフィスはヤバい(と思われる)ものが多いので、基本削除(アンインストール)します。
マイクロソフトオフィスのライセンス認証の仕組みは非常に複雑で良くわからないところもあります。またオフィスのバージョンによっても認証の仕組みが違います。Microsoftの認証の仕組みを良くわからない状態で、そのまま販売したときに、最悪購入者さんが使えなくなることもあるんですね。
そもそも違法ライセンス(非正規品)を使っている可能性もあるので、仕入れた中古パソコンにMicrosoft Officeが入っていたからといって、取り扱うのはリスクが高いと言わざるを得ません。
中古パソコンのオフィスがヤバい理由
中古パソコンのオフィスがヤバいと思われるのはいくつか理由があります。
Professional Plusと365は注意!
Microsoftのホームページには、
- Office Professional Plus
- Office Home and Student
- Office 365 Home Premium
は、非正規品である可能性が高いと書かれています。
1 Office Professional Plus を販売している
Office Professional Plus は、企業向けの商品で一般消費者向けには販売されていません。すでに利用できない不正なプロダクト キーとセットで販売されているケースが数多く報告されています。
2 Office Home and Student、Office 365 Home Premium を販売している
Office Home and Student、Office 365 Home Premium は、日本国内向けには販売されていません。Office Home and Student を購入したが、実際は他のエディションが送られてきて、添付されていたプロダクト キーを使って認証できなかった、という問題が報告されています。
「Office Professional Plus」は、企業向けに提供されているオフィスなので、出回ってる事自体が普通じゃないんですね。もしかすると出回ってるライセンスがどこかで使われてしまい、いっぱいになってしまって、突然使えなくなるリスクもあるかもしれません。
実際、私も一度「Office Professional Plus」が入っているPCを仕入れた時に、セットアップ中にウィルス感染が検知したことがありました。何か不正な認証ツールを使ってたんですよ。怖い・・・
「Office Home and Student」「Office 365 Home Premium」は、そもそも日本に発売されていない商品なので問題外。
「Office 365」と言えば、日本ではサブスクリプション(月額課金)の「Office 365 solo」「Office 365 business」がありますが、それと似ているので混乱しそうですね。
365についても、以前に一度仕入れたPCで、中国人と思われるメールアドレスを使って認証している「Office 365」があって、怖くて削除しました 笑
Office 365のエディションは良く見てなかったですが、「Office 365 Home Premium」だったかもしれません。
「Office Home and Student」はこれまで見たことないですね。
というわけで、私の中では、「Professional Plus」と「365」は問答無用で即削除です。
オフィスが入っているパソコンは仕入れはどうする?
マイクロソフトオフィスが入っているパソコンは仕入れるかどうかですが、基本的にオフィスは無いものとして仕入れます。笑
とくにストア、ショップから中古パソコンを仕入れる場合、不正なオフィスが入っている可能性もあるんですが、そこは気にしません。到着後削除するつもりで仕入れますね。
ストアでなく、個人から仕入れる場合も同様です。
ライセンスが大丈夫なMicrosoft Officeってある?
では、Microsoft Officeが入っている中古パソコンでライセンス的に大丈夫か、正規品かどうか?というのはどのようにして判断すると良いのでしょうか?
結論、良くわかりません。というか絶対大丈夫という判断ができないんですね。
仕入れ先の方で、オフィスのプロダクトキーを一緒につけてくれたら大丈夫という判断もできそうですが、最新のオフィスはMicrosoftアカウントで認証する仕組みがあるらしいので、そうなると譲渡自体がそもそも成り立つのか?という問題も出てきます。
古めのバージョンのオフィスであれば、プロダクトキーがあれば大丈夫かもしれませんが、絶対大丈夫とは言えないんですね。
それにバージョンが古すぎるオフィスの場合、サポートも切れてるでしょうから、消しても良いだろうと思ったりします(Office2010とか)。
そんなわけなので、仕入れたPCにオフィス(Microsoft Office)が入っていた場合、
- 非正規品のオフィスを売ってしまう片棒を担ぐことになる
- オフィスが使えなくなって顧客からクレームがくる
というリスクがあるかもしれないんですよ。
それだったら、削除しちゃった方が良いと言えるわけです。
Microsoft Officeが入ってないと高く売れないじゃないの?
中古パソコンを販売するときに、「Microsoft Officeが入ってないと高く売れないじゃないの?」という意見もあるでしょう。
これ、私がこれまで販売してきた中での実感ですが、そこまで影響はないという印象です。
もちろんオフィスがあった方が多少は高く売れるかもしれません。
しかし、オンラインで使える無料のOffice(MicrosoftのOffice Online)がWindows10にはデフォルトであります。
また、フリーのオフィス(Libre Office等)を導入しておけば、MicrosoftOfficeと互換性があるので、Officeデータは扱えます。
その2点を、出品文に書いておけば良いですね。
Microsoft Officeの扱いは注意を
中古パソコンの「Microsoft Office」の扱いについては、バージョンやエディションによって、また取り扱う人のライセンス管理などの要因もあって、ややこしいですし、リスクもあることは覚えておきたいです。
中古パソコンにグレーなイメージがあるとしたら、まさにこのオフィスのライセンス問題なんですね。
そもそもパッケージを新規で購入するとかなりの高額なのがオフィスです(ライセンス購入でも同じく高額です)。それを格安の中古パソコンで使えること自体がおかしいんです。
私は基本、中古パソコンの転売ではリスクも踏まえて「Microsoft Office」が入っていても削除しています。そしてフリーのOfficeを入れています。それでも問題なく高値でパソコンを売ることができるので問題ありません。
参考にしてみてください。